所長川島×ほぼ日篠田「女はとっくに輝いている」、ifs未来研究所4周年記念トーク【Report】

Biz Biz

伊藤忠ファッションシステムが運営するifs未来研究所(以下、未来研)が、5月23日、未来研4周年記念イベント「おしゃべり感謝祭」を開催した。

未来研の所長を務める川島容子の「わかっていない男たちへ。わかっている男たちへ」と題した1人語りや、伊勢丹新宿本店での「みらいの夏ギフト」など2016年の活動報告、進行中の研究活動報告とともに、「未来の学校」「未来ファッションラボ」「女はとっくに輝いている」をテーマとした三つのトークセッションを行った。

「女はとっくに輝いている」で、「(昔は)自分を男化して、競争社会の中でいかに勝っていくのかを考え、過剰に最適化していた。だが、仕事とは全く逆の子育てをするうちに考え方が変わってきた」という篠田真貴子ほぼ日取締役CFO管理部長は、「あるとき夫から、『2人の子どもの上の子は俺が見て、下の子はお前が見るという分業にしたらどうだ』と、“俺は頭が良いだろう”という態度で言われて驚いた。後で、なぜあんなに自信満々に言ったのか?を考えてみたが、日本の企業、会社の仕事が家庭に影響しているということに気付いた」というエピソードを語った。「夕食の支度をしながら、いいアイデアが浮かんでメモすることもよくある。ワークライフバランスというが、仕事と家庭を分ける必要はない。短期的に見ると効率は少し落ちるかもしれないが、仕事と家庭を分けない方が自然に力を発揮できる」と話すとともに「会社組織も細かい縦割りを維持しながら、ちょっと何とかしようとした方が良い」と述べた。

「私(の仕事)は家政婦。プロジェクトが来ると外部のチームを組み、その面倒を見たり、下働きをしたりするのが私の仕事だと言っている。私はいったい何なのだろう?と思うこともあるが、余り細かく決めない方がいい。仕事もキャリアプランや10年後を考えるのではなく、明日どうするか、1ヶ月後のプロジェクトを考える方が良い」という川島氏に、「インタビューなどでは、私があたかも、ほぼ日のCFOになることに向かって論理的に進んできたように書かれている。それを聞いたり読んだりして、自分の未来を考えようとする若い人たちには、誰もそれは違うと言ってくれない。その頃、私がぐちゃぐちゃでどんなに悩んでいたのかを知ってほしい」と話した。

また、「未来の学校」で、未来研外部研究員の唐川靖弘米国コーネル大学ジョンソン経営大学院アソシエートマネジングディレクターは「組織や枠にとらわれず、世の中にまだない価値を見つけ、異なる業界を結びつける“うろうろアリ”や“目利き”のような人材を育てたい。実験や失敗を楽しむ文化を創りたい」。

「未来ファッションラボ」で、未来研外部研究員であるITジャーナリスト兼コンサルタントの林信行氏は「月1回のペースで実際にテクノロジーに触れ、正直な感想を聞くトークイベントを行い、ファッションとビューティー、テクノロジーの素敵な組み合わせを生み出すことに注力したい」と語った。永井美保子資生堂コーポレートコミュニケーション本部長は「新しい感性を取り入れ、新しい価値を創りたい」。北川竜也三越伊勢丹ホールディングス情報戦略本部IT戦略部デジタル化推進担当部長も「全く違う感性を混ぜなければ、面白いことはできない」と語った。

なお、ifs未来研究所サロンは2020年の東京オリンピック・パラリンピックの会場が近いことなどから、今年12月末で一時閉め、来年9月に再開する予定。おしゃべり会やトークイベントは会場を変えて継続するという。

《樋口真一》

関連ニュース

特集のニュースをみる

PCサイト