3万2,000本のストローを使って写す“ストローカメラ”写真

2017.05.09

「ストローカメラ(Straw Camera)」と題されたこの作品は名の通り、ストローがぎっしりと木箱に詰められたシンプルなカメラだ。このカメラを通して写し出された写真は昔のテレビの映像を見ているような懐かしい感覚と、被写体の新たな一面が見えたような新鮮な感覚をもたらしてくれる。

ストローカメラは、マイケル・ファレル(Michael Farrell)とクリフ・ヘインズ(Cliff Haynes)の2人によって作り出された。2人は写真の技術者として教育など様々な現場で活躍していたが、同僚になったことがきっかけで意気投合した。イメージをいかに直接的な手法で作り出すことができるかという共通の興味があったことと、マイケルが以前から持っていたピンホールカメラへの探究心から、プロジェクトは開始したのだという。

プロジェクト当初は静物を捉えることに力を入れていたが、次第に人物などのポートレートを撮影することにシフトしていったそうだ。2008年からプロトタイプの制作と試行錯誤を繰り返したストローカメラは、五角形に木材を組み立てた内部に約3万2,000ものストローを詰めたものへ変化を遂げ完成した。

ピンホールカメラは一点から全体像を写すことに対し、ストローカメラはおびただしい数のストローそれぞれの穴から集めた光を反対側へ写し出すという点で、二つは似ているようで大きく異なるという。残念ながら2015年にマイケルはこの世を去ってしまったようだが、彼と相棒のクリフが作り上げた作品と完成までの2人の奮闘を記録した書籍、『Straw Camera』が制作され販売されている。

※本記事は (引用元: http://strawcamera.com/) に許可を得て、執筆を行っております。
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