“自由に装うことの楽しさ”を提示、ケイスケヨシダの近未来制服ルック【2017-18秋冬ウィメンズ】

Fashion Collection

ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)が、Amazon Fashion Week TOKYO 2017 A/W期間中の3月24日、渋谷ヒカリエで2017-18年秋冬コレクションを発表した。若手デザイナーを世界へ発信するという目的を持ったプロジェクト「FASHION PORT NEW EAST」に選出され、ショーを開催したケイスケヨシダ。注目の若手デザイナーということで、服飾業界を目指す大勢の若者たちが見守る中でのコレクション発表となった。

60年代のファッション写真からインスピレーションを得たという今季、ランウェイにはケイスケヨシダが得意とする、制服や運動着を彷彿とさせる近未来制服ルックが登場した。フーディーをジップで開くとセーラーカラーになるジャケット、裾がジップで開閉できるジャージ素材のパンツ、ネイビーやチェック柄のジャンパースカートなどからは、どこか懐かしい雰囲気が感じられた。しかし、それらをまとうモデルたちの表情はロボットのように硬く、ヘアやメイクは人工的に整えた感が際立っている。

こうした狙いについて吉田は「“ロボットが感情を求めて向かっていく”ような人間像を作りたかった。ヘアやメイクで無機質でロボット的な未来の人間を表現し、服を着ることでそこに柔らかさが生まれる様を表した」とコメントした。すべてのモデルの足元を飾った総ラメのプラットフォームシューズにも、そういった意図が込められているそうだ

60年前に撮られたファッション写真に写る、若い女性たちの明るさや溌剌としたオーラに刺激された吉田は、50年後の現代の環境でそれをどう伝えるかを考えたという。当時のファッションが持つ“明るい未来を作ろうとするエネルギー”を取り込み、昇華した結果、“自由に装うことの明るさ”を提示することに行き着いたようだ。

「自分が中学で初めてファッションを好きになった時の感覚-自由に服を着て、たとえ失敗したとしても気持ちが上がるような感覚-を今回のショーでは大切にした」と吉田は語る。若さの象徴である“制服”を用いて“自分のスタイルを模索する楽しさ”を追求した吉田の試みは、会場にいる若きクリエイターの卵たちにも刺激を与えたに違いない。

《辻あい子》

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