ボーダーシャツが楽器になる!ウエアラブルメディアの新発想

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会場にいるボーダーシャツを着ている観客を集め、シャツをメディアにして曲を演奏してしまう。そんな驚きの実験を行ったのは、エレクトロニコス・ファンタスティコス!(Electronicos Fantasticos!)の和田永。イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)のパリコレクションショーの音楽を担当していることでも知られるオープンリールアンサンブル(Open Reel Ensemble)の主催者である。自身で開発したこの「ボーダーシャツサイザー」はビデオカメラの映像端子をギターアンプに繋ぎ、ボーダーシャツを映すとノイズの音程が変化するというもの。

2月11日、六本木ヒルズ52階で行われた最新テクノロジーアートの祭典、MAT(MEDIA AMBITION TOKYO 2017/メディア アンビション トーキョー2017)の特別イベント「デジタリースケープ」で行われたこのライブでは、実際にその場で客のボーダーシャツを映し、ボーダーのピッチで音の高低を作り、ボーダーシャツを揺らすことでビブラートをかけ、全員で合奏を実演した。

この、エレクトロニコス・ファンタスティコス!は廃材となった古家電を楽器として再生させる和田永のプロジェクトとして2015年にスタート。今回MATで行われたパフォーマンスは、その代表的な楽器であるブラウン管テレビから発せられている電磁波を自身の体に付けたコイルを使ってキャッチし、打楽器のようにして演奏、ギターアンプから鳴らすという「Braun Tube Jazz Band」のパフォーマンスでスタート。「ボーダーシャツサイザー」はテレビの縞模様が音に変換できるのなら、ボーダーシャツでも出来るはずという発想がきっかけで開発がスタートとしたいう。ボーダーシャツがウエアラブルメディアとなったわけだ。ちなみに縦のストライプはノイズになるのでダメだという。

パフォーマンスの最後は換気扇を使い、オーバーヘッドプロジェクターとで光と映像を音に変換する荘厳な演奏で終了。この「換気扇サイザー」はオーストリアで毎年開催されている最も歴史のあるメディアアートフェスティバル「アルスエレクトロニカ」で2016年に演奏され、大きな話題を呼んだ。

Text: 野田達哉

《野田達哉》

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