とびきり美味しいに出会う台湾旅!東洋と西洋をミックスした独創料理に、片田舎で見つけた芋のスイーツ【YOU BOX in 台湾--1/2】

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2013年のある日、うっかりホームレスになり、一ヶ所に帰る必要性が無いことに気づいた私は、「とびきり美味しいものに出会う」旅を始めました。世界中にちらばったとびきり美味しいものには、決して作り手の技術による味だけではない、なにかしらの秘密があるはず。そして、出会ったとびきりを、とびきりな友達にお裾分けしたい。そんなひょんなことから「YOU BOX」は、生まれました。ひとりで細々と行っていたYOU BOXもチームとなり、それでも相変わらず泥臭い珍道中が進行中。さて今回は、どこへ行こう。

YOU BOX from Georgia in Kaohsiung!



youbox台湾全土から集まって下さったお客さんたち


今回はなんと、「YOU BOX from Georgia」初海外イベント!舞台は、実は4回目の訪問となる台湾の南に位置する港町・高雄(Kaohsiung)。こちらのfoodieな仲間たちとは、かれこれもう4年の付き合いです。「いつか国境を越えたムーブメントを起こせたらいいね」と語り合い、東京と高雄を行ったり来たりする熱い仲間たちと初めての共同イベント。ゲストハウスを営む傍ら24節気と食をテーマにした「Chill Chill Kaohsiung Project」を運営する、当たり前のようにペアルックを着こなせるほっこり夫婦NatoとTrista、そして高雄で大変人気のレストラン「挑食(Gien Jia)」を営むWilsonと(これまた同じ名前の)Trista夫婦が中心。何ヶ月も前から準備を進めて実現した今回のイベントは、YOU BOXチームの小島シェフと昔ながらの台湾調味料を西洋的な料理にうまく取り入れて独創的な料理を作る挑食チームのコラボ。ジョージア料理の要素と台湾の伝統的な調味料と素材を合わせ、見たことも無いような鮮やかな料理を繰り出した。新しいけど、どこか懐かしい。日本人が、台湾で、ジョージアのことを話すと言う奇妙なイベントだったにも関わらず、素晴らしい料理のおかげで台北や台南や日本などからわざわざ訪れてくれたfoodieたちを魅了しました。

youbox美味しくて美しい料理が次々とお目見え!


Because we are “Pingtung guy”



健康的に焼けた肌とラガーマンのような体格をしたWilsonは、よく言います。「I’m a Pingtung guy」だと。あまりに誇らしげだから、一体どんなとこだと彼の故郷・屏東(Pingtung)へ。高雄から車で2時間程度の距離だけれど、NatoとTristaも「屏東は私たち(都会っこ)にとっても未開の地っていうか、不思議がいっぱいなのよね~(笑)」と冗談めかして言う。屏東で出会ったのはWilsonの友達でOrganic farmを営むBill。「今はあんまり種類がないんだけど」と案内された畑では、小島シェフはお花に夢中だし(しかも彼のまわりを蝶々がひらひら舞う)、私とTristaは妙な食べられる雑草をつまみ食いしながら集めることに夢中になってしまったのだけれど……。

「家族のような友人の大事な友人は、これまた家族と一緒」というポリシーで、Billが色んな場所を案内してくれる。その中のひとつがこのアウトドアキッチンとお庭がこじゃれたお店。地方に行くと、すっこーんと明るくて、世の中に悪い人なんてひとりもいないと思わせてくれるような人に出会うことがあるけど、このお店のオーナー黄英妹さんも、そのひとり。

米粉と水とタロ芋を使ってつくったドウに豚挽肉と桜えび、フライドエシャロットを入れて醤油や砂糖などで味付けをしたものを入れて蒸してできあがったのは、「芋米菓」というおやつ。塩気があってご飯っぽいんだけれど、砂糖のおかげでお菓子っぽくもあるから、食べる時間を選ばないオールマイティな品。白と緑の2種類あって、緑の方は、家の裏の畑にある大風草を混ぜたもの。南台湾の原種である大風草は、血行促進効果がある古い漢方の一種。その独特の香りと苦味から、最近ではめっきり使われなくなったらしいけど、産後の女性や大病を患った人が”氣”を取り戻したり体を温めるために食べたそう。

youbox片田舎で出て来た芋米菓と本格コーヒー


「さ、コーヒーにしましょうか」と、黄さん。あ、お茶じゃないんだと思いながら旦那さんがいる店内に入ると、驚くほど本格的なエスプレッソマシーン。手際よく淹れてくれた美味しいラテを飲みながら、いきなり文明に触れた猿のような顔をして、「これどうしたの?」と聞くとどうやら娘さんがイタリア留学をしていたという。他の子どもたちもアメリカにいたりして、なんだかグローバルなお家。やはり、このすっこーんとしたお母さんからは、そういう子どもが育つんだ。ご近所さんが、庭の池を見ながらラテを飲む様子を見ると、芋米菓にはコーヒーじゃなくてお茶の方が合うんじゃないかなあなんて突っ込みは、野暮であります。


続編「台湾のとびきり美味しいと出会う旅!知恵の詰まった保存食に斬新なパイナップルビネガー【YOU BOX in 台湾--2/2】」はこちら

《中村優》

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