中田英寿、工芸家×クリエイターが共同創作する作品展をプロデュース。奈良美智や藤原ヒロシらが参加

2016.03.13

サッカー代表である中田英寿が立ち上げた日本文化再発見プロジェクト「REVALUE NIPPON PROJECT」の展覧会が、4月9日から6月5日まで東京のパナソニック 汐留ミュージアムで開催される。

同プロジェクトは、中田が現役引退後に続けている活動のひとつ。日本で長く受け継がれてきた伝統的な工芸、文化、技術の価値や可能性を再発見し、その魅力を多くの人に知ってもらうきっかけをつくる活動を行っている。毎年「陶磁」「和紙」「竹」「型紙」「漆」といったひとつの素材をテーマに設定。批評家などの専門家を中心としたアドバイザリーボードが工芸家やアーティストなどとタッグを組み、自由な発想で作品を制作している。

同プロジェクトの集大成として開催される同展では、日本工芸と現代美術やデザインコラボレートすることによって生まれた、これまでにない新しい作品約30点が集結。陶磁器、和紙、竹、型紙、漆の5つの素材のうち、竹、型紙、漆を用いた作品はほぼ全てが一般初公開となる。

陶磁器を素材とした作品では、中田本人と陶芸家の植葉香澄、画家で彫刻家の奈良美智の3人による「UFO」や、陶芸家の新里明士と現代美術家の宮島達男、ファッションデザイナー藤原ヒロシによる「光器」などを展示。その他、型紙師の内田勲とウェブデザイナーの中村勇吾、テキスタイルデザイナーの須藤玲子、プロダクトデザイナーの喜多俊之による型紙をテーマにした「ぬのもあれ」や、金沢美術工芸大学教授の山村慎哉とアーティストのテレジータ・フェルナンデス、ヴァネッサ・フェルナンデス、TASAKI、中田のコラボレーションによる漆がテーマの「極上の真珠と繊細なる螺鈿。漆のバングル」などが登場する。

また、4月23日の14時から16時までは、中田と絵付師の見附正康、陶磁器作家の新里明士によるシンポジウム「REVALUE NIPPON PROJECTと日本工芸の未来」も開催。4月16日の14時から15時30分までは竹藝家の中臣一による「竹玉ペンダント作り」が、5月7日の14時から16時まではデコ屋敷本家大黒屋21代当主である橋本彰一による「張り子ってなんだろう!~カワイイ豆だるまとネコの張り子に絵付けしよう~」などのワークショップも行われる。

イベント情報】
「REVALUE NIPPON PROJECT展 中田英寿が出会った日本工芸」
会場:パナソニック 汐留ミュージアム
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
会期:4月9日~6月5日
休館日:水曜日(5月4日は開館)
時間:10:00~18:00
料金:一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中高生500円、小学生以下無料
HEW
  • 「UFO鍋」植葉香澄、奈良美智、中田英寿 2010年 茨城県陶芸美術館蔵 / 「Infinite Shadow」中臣一、森田恭通、中田英寿 2013年 青木信明蔵
  • 「UFO鍋」植葉香澄、奈良美智、中田英寿 2010年 茨城県陶芸美術館蔵
  • 「光器」新里明士、宮島達男、藤原ヒロシ 2010年 茨城県陶芸美術館蔵
  • 「WHITE」堀木エリ子、鈴木理策、中田英寿 2011年 一般財団法人 TAKE ACTION FOUNDATION蔵
  • 「Life size polar bear in papier mache」橋本彰一、片山正通、NIGO(R) 2011年 一般財団法人 TAKE ACTION FOUNDATION蔵
  • 「洛竹庵(茶室)」大塚祐司、堀口豊太、小山格平、塚田章、山中晴夫、建畠晢 2013年 イヴ・ブゴン蔵
  • 「Infinite Shadow」中臣一、森田恭通、中田英寿 2013年 青木信明蔵
  • 「silver balloon」兼子吉生、妹島和世、長谷川祐子 2014年
  • 「風雲波輪」起正明、新立明夫、白洲信哉 2014年 一般財団法人 TAKE ACTION FOUNDATION蔵
  • 「コロロデスク 彦十蒔絵 鳥獣花木図屏風蒔絵」若宮隆志、鈴野浩一、禿真哉、柴田文江 2015年 個人蔵
  • 「極上の真珠と繊細なる螺鈿。漆のバングル」山村慎哉、テレジータ・フェルナンデス、ヴァネッサ・フェルナンデス、株式会社TASAKI、中田英寿 2015年 個人蔵
ページトップへ