イノウエブラザーズの高地4000mペルーでのアルパカプロジェクトのムービーが公開

2015.12.19

マスプロダクツと一線を画し、エシカルなもの作りで知られるザ・イノウエブラザーズが、アルパカ繊維の品質向上の開発を行うペルーのパコマルカ・アルパカ研究所とパートナーシップを結び、世界高品質の「シュプリームロイヤルアルパカ」(R)を開発。そのプロジェクトの背景を伝えるショートフィルムが公開された。

パコマルカ研究所は海抜4000mを超えるアンデス山脈の高地で、アルパカの放牧を行う地域先住民であるアルパカ農家の経済的安定と、生活様式の保護を目的に設立された。ペルーで飼育されている300万頭以上のアルパカが、血統、生産量、品質などのデータが存在せず、それは政府及び教育期間からの支援がなかったことに起因していることから、専門の獣医医療と最新の科学技術による飼育、毛刈りなどの指導を実施。それにより繊維の質を高め、飼育農家が高価な設備を導入することなく、彼らの収益性を上げることを目的としている。

イノウエブラザーズは現地に赴き、現地の生産者と糸から開発したニットやスカーフなどのプロダクトを発表しており、今後、このアンデス地域の良質なアルパカ繊維を使用したプロジェクトを拡大することで、先住民地域の発展と活性化を担う。

イノウエブラザーズはデンマークコペンハーゲンで生まれ育った井上聡と清史の兄弟が2004年にブランド設立。ペルーのピクーニャを使用したニットやブランケット、東日大震災後に被災工場の支援プロジェクトをはじめ、コム デ ギャルソンラコステスワロフスキー、モノクルマガジンなどとのコラボなどでも知られている。

Text:野田達哉
野田達哉
  • イノウエブラザーズによるアルパカプロジェクトのムービー
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