イギリスにおける良き日本文化…サブカルチャーはどこまでクールか?

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2013年の「HYPER JAPAN」<参考画像>(c)Getty Images
  • 2013年の「HYPER JAPAN」<参考画像>(c)Getty Images
今回は、毎年イギリス何かと話題となる、日本文化の祭典「HYPER JAPAN」について、紹介してみようと思う。

週末を利用して行われたこのイベントは、イギリス最大級のクールジャパンイベント。夏と秋の年二回行われ、昨年2014年度は夏のイベントで過去最大、8万4000の来客数を誇った。

今回2015年度は、会場をO2アリーナに移動し開催。2000年に建てられたこのアリーナは、オリンピックや、世界的歌手のコンサートなど、国内外でもよく名前を知られる場所でもあり、イベントの勢いが年々高まっていることを物語っている。ゲームやアニメ、音楽やファッション、食文化や伝統芸能など、日本文化をぎゅっと凝縮したイベントに、こんなにも多くの人が興味を持ち、集まってくるのかと思うと、やはり日本人としては少し嬉しいものだ。

さて、そのクールジャパンイベント、特に盛り上がりを見せていたのが、やはりゲームとアニメ、そしてマンガに関してだろう。

会場では、多くのコスプレをした人を見たが、皆気合十分。キャラクターの細部まで再現され、どれも手作り感を感じるものばかり。普段のロンドンでは目にしない光景に少し驚きつつも、今日という日に思いっきり楽しんじゃおう! という、コスプレファンの意気込みの現れ感じた。

日本の本屋さんも出展しており、アニメ、マンガファンがこぞってお気に入りのグッズを買っていた。

日本の生んだ、世界に通用する日本語「Kawaii」。ファッションに関して言えば、日本のランドセルをリュックとして使っている人の姿も良く目にした。

日本から来た歌手のステージもあった。

いきなり聞こえた悲鳴の様な歓声、そして「エーックスッ」のかけ声。ぞろぞろとセキュリティーの人に囲まれ、混乱の中誰かが会場を後にしようとしていたが、どうやらX Japan のYoshikiだったらしい。時代も越えて、国も越えて根強いファンがいるってことは、はやり驚きである。その他にも、秋葉原系のアイドルや、ビジュアル系バンドなどのステージも行われていた。

世界的に大ヒットの「レリゴー」。街を歩いていると、子供が口ずさんでいる姿もよく目にするものである。そんな人気ソングの日本語版で有名な May Jのステージも行われていた。

会場奥では、EAT Japanという日本の食文化を体験できるコーナーがあり、イギリス人にももうお馴染みと行っても過言では無い、焼きそばやこ焼きなどのフードコートがある他、日本のビールや日本酒を楽しめるコーナーもあった。また、日本の和菓子屋さん、お茶屋さん、そして日系のスーパーなども出展しており、日本食ファンで大きな賑わいを見せていた。

個人的な感想では、日本の文化 = アニメやマンガなどの、いわゆるオタク色が強すぎる点が気になった。

クールジャパンというのだから、誰が見ても素晴らしい!と思ってもらえるようになればいいのにと思う。この会場には無い、もっと日本らしくて、奥ゆかしくて、素晴らしい伝統を持ったものは、多くあるのではないか。また、日本独自の高度な技術や、職人技を感じる様なものもあるだろう。

そんな思いの中、特に印象的だったのは、イギリス人による盆栽のコーナーや柔道の実演。日本の伝統的な職人技術や武道を、高度に極めている姿は、日本人の私から見ても驚きである。

これがきっかけで、何が「日本らしさ」なのか、何か海外から見て日本のかっこいい、素敵な点なのかを、何となく考えるようになった。日本人の私が、胸を張って「これは素晴らしいよ」と、紹介できることはなにか。まずは、自分の国のことを良く知る事から。本当の国際化について語られる時に、よく使われる言葉だ。この意味が、今とても分かる気がする。

「おもてなし」という目に見えない日本人の心を、どう具現化し、構築化していくことが、今後の日本の文化・観光業の発展、また経済効果の見込める日本の重要な産業へとつながるのではないだろうか。

【LONDON STROLL】イギリスにおける良き日本文化…サブカルチャーはどこまでクールか

《Takaharu Osako》

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