2月25日はルノワールの誕生日です

2014.02.25

画家のピエール=オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)は1841年2月25日生まれ。フランス・リモージュ出身。1919年12月3日逝去。

仕立て屋の父とお針子の母の間に生まれ、13歳で磁の絵付け職人になる。しかし、産業化の影響による絵付けの仕事の減少を受け、絵画への道へ転向。1861年、パリのシャルル・グレールのアトリエに入り、そこでモネやシスレーとともに印象派の活動に参加した。

1970年代は、都市風俗や郊外の行楽地、女性像などを明るい色彩と活き活きした筆使いで描き、肖像画家として成功を収める。

1880年代初頭にイタリアし、ラファエロの絵画や古代ローマの美術といった古典的芸術に魅了される。この経験が、印象派に行き詰まりを感じていた彼にとっての転機となり、厳格な輪郭線と量感表現によるスタイル「アングル様式」を確立する。

その後、50歳を前にしてリウマチを患うと、温暖な気候を求めて南フランスのカーニュ=シュル=メールに拠点を移す。ここでは溶け合うように柔らかなタッチと色彩で、女性像や裸婦像を描いた。晩年は、車イス生活を送りながらも精力的に制作に取り組んだ。1919年12月に死去。
編集部
  • ピエール=オーギュスト・ルノワール「雨傘」1881年-85年
  • ピエール=オーギュスト・ルノワール「シャルパンティエ夫人とその子供たち」(1878年)
  • ピエール=オーギュスト・ルノワール「ぶらんこ」(1876年)
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