オリジナルの構成比はわずか20%。よりドレッシーを追求した「ドレサージュ・ジョンブルプライベートラボ」

2013.05.07

ジーンズカジュアルを基調としたトータルブランドを展開するジョンブルは、「グランフロント大阪」に新タイプの直営店「ドレサージュ・ジョンブルプライベートラボ」を出店した。

面積は17坪。メンズウィメンズのウエア、アクセサリーサングラスなどがそろう。ジョンブル自体はカジュアルアパレルメーカーとして名高いが、今回の店舗ではオリジナル商品はジーンズ類、靴、セットアップスーツ程度しかなく、ほとんどが他社ブランドからの仕入れとなる。オリジナルは構成比でわずか2割しかない。

メンズでは「ロットホロン」「バーグフェブル」、ウィメンズでは「ゴールデングース」「イラリア」「アッシュ」「ミュラー」などのウエアブランドを仕入れる。また時計やサングラス、アクセサリー、スカーフはアンティーク。「ロレックス」「サンローラン」「シャネル」「エルメス」などが並ぶ。

今春夏の客単価は3万5,000円を想定しており、他のジョンブル直営店よりも1万円高い水準となる。他の直営店はもっとカジュアルテイストが強いが、同店舗はドレスアップしたテイストを打ち出す。同社は「よりカッコよく、狭い空間で濃いテイストを表現したかった」と説明する。

ジーンズは同社の従来商品とは異なり、この店舗用に新製品を開発。より自然なタテ落ち感が楽しめるようにと、スラブ糸ではなく、糸自体をムラ染めしたという。価格は2万1,000円。

通常デニムは経糸(たていと)にインディゴ染めした綿糸・緯糸(よこいと)に白い綿糸で織られる。経糸に使われるインディゴ染めした糸は糸の中心部分まで染まっていない。そのため、着用時や洗濯時に摩擦された際に表面の青い部分が剥げ落ち、中心の白い部分が浮き出してくる。これがデニムの色落ちをもたらす。ビンテージ感を出すために、ストレートな綿糸を使わずにところどころ節のあるスラブ糸を使うことが多い。ドレサージュ用ジーンズではこのスラブ糸を使わず、ストレートな経糸をムラに染めることで色落ちに表情感を持たせているという。
ファッションライター南充浩
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