【木村奈津子/生き方】世界最大の旅行サイトで活躍するパワフルウーマン

2014.08.02

仕事や家庭など、様々な場面で活躍する女性達を紹介するインタビュー企画「輝く女性の秘密」。第3回は、世界最大のオンライン旅行サイトを運営する「エクスペディア」の木村奈津子さん。北アジアマーケティングディレクターとして、日を拠点にシンガポール韓国香港台湾を飛び回る日々。そんな忙しさの中でも、ラテンダンスやジョギングなど多彩な趣味を持ち、メリハリのある生活を送るパワフルウーマンだ。前半のインタビューでは、その多忙な毎日をアクティブに乗り切る秘訣について聞きました。

――エクスペディアに入社されたきっかけを教えてください。

米系ベンチャー企業、i2 テクノロジーズ、ソニー、アマゾン・ジャパンを経て、2007年にエクスペディアに入社しました。元職で身に付けた海外マーケティングやインターネットマーケティングの知識を活かしながら、ゼロベースからプロジェクトの立ち上げに関わりたいと思っていた時、エクスペディアでマーケティング職の募集を見つけたのです。当時、日本法人が設立されたばかりだったので、初期メンバーとして参画することに。学生時代から大の旅行好きで、これまで訪れた場所は40都市以上。興味のある業界で働くことはワクワクするし、やりがいにも繋がっています。

――マーケティングディレクターとはどのようなお仕事ですか?

日本語サイトを軌道に乗せた後、韓国と台湾、香港のサイトの立ち上げを手掛けました。英語圏でないこれらの国々では、欧米のマーケティング手法は通用せず、ローカライズされた独自の手法が求められます。そこで、これまでの日本語サイトでの経験がとても役に立ちました。例えば、クマのキャラクター「エクスベア(Exbear)」は、日本でのプロモーションにしか登場しないんですよ。立ち上げ当初は出張も多く、月1回はアジア諸国を回る忙しい日々を送りました。今は日本と韓国のマーケティングを中心に見ています。

国内でいえば、エクスペディアの認知を高め、売り上げを拡大していくことが私の役割。欧米では業界シェアNo.1のエクスペディアですが、日本では海外旅行者の半分程度にしか知られていません。ですから、効果的な広告掲載やPR、サイト上のキャンペーンなどを企画し、より多くの人に利用してもらえるよう戦略を練っています。

――最近の取り組みにはどのようなものがありますか?

今年5月には、従来のスマートフォンアプリをアップデートした「エクスペディア旅行予約(Expedia Hotels&Flights)」をリリースしました。エクスペディアで取り扱う約3万都市、29万軒以上のホテル、約400社のフライトの予約が出来、フライト状況、搭乗ゲート番号、空港までのアクセスなどの情報がリアルタイムで反映される機能を持っています。予約時だけでなく、旅行先でもお客様に便利な情報をお届けするサービスで、好評いただいています。

――多忙な毎日を過ごされているとのことですが、活力の源はなんですか?

朝6時半に起床、朝食の後に約1時間、6.5kmから7kmの距離をウォーキングやジョギングして体を目覚めさせるのが日課です。大好きなサルサは20代半ばから習い始めました。カリフォルニア州サンディエゴに1年間出張していた時に出会い、すっかりハマってしまい、帰国後もチームに所属しコンテストに出場するまでに。その後1人でも楽しめるダンスをしようと、今度はラテンダンスを習うことにしました。最近は、ラテン音楽に合わせて踊るズンバのインストラクターの資格も取りました。仕事のストレスも多いので、とにかく発散することが大事。私の場合、それが身体を動かすことだったんです。運動すると気分がすっきりするし、頭痛も軽くなります。

――オンもオフもアクティブに過ごされているのですね。これまでの人生の中で目標とする人や影響を受けた人はいますか?

憧れの女性はアマゾン・ジャパンの元上司、ローレン川崎さん。ステキなパートナーと結婚して、お子さんに恵まれ、バリバリ働き社会的な地位もある。女性として欲しいものをすべて手にした彼女の姿からは、“何かを手に入れるために、何かを犠牲にする必要はない”ということを教えてもらった気がします。

後半では、木村さんの美容とファッションに迫ります。
石間京子
  • 「エクスペディア」北アジアマーケティングディレクター 木村奈津子さん
  • 「エクスペディア」北アジアマーケティングディレクター 木村奈津子さん
  • 「エクスペディア」北アジアマーケティングディレクター 木村奈津子さん
ページトップへ